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PCはハード(電子回路など)とソフト(プログラム)から成り、ソフトは基本ソフト(通称OS)と応用ソフト(通称アプリ)があります。こんなソフトとは別に、ユーザーがWordで作った文書や撮りためた写真などのデータもあります。ソフトもデータも同じファイルという形でストレージ(HDDやSSD)に保存されます。ソフトはユーザーが触れることはほぼありませんが、各自が作ったデータファイルは特に意識して整理しなければ、保存先が分からなくなってしまいます。
こんなファイルを管理するアプリが「エクスプローラ」で、通常はタスクバー上から使えるようになっています。右図の右端のアイコンがそれです。エクスプローラはツリー構造の会社の組織図に例えると分かりやすいです。ファイル=会社員、フォルダ=組織名、エクスプローラ=組織図
と考えます。
私は多くの人の PC画面を見てきましたが、ファイルの保存場所をもう少し丁寧に整理すると、PCの利用効率が上がるのにと思うことが多々あります。ここでは
Windows11の22H2で生まれ変わったエクスプローラに触れながら、ファイルの保存操作の大切さを考えてみることにします。
<Windows11のエクスプローラの新機能>
Windows11の最新アップデート22H2で、エクスプローラに新機能が追加されました。
■一般のフォルダも クイックアクセスにピン留め可
下図にエクスプローラの「ホーム」画面を再掲します。デフォルトで 6つの「クイックアクセス」が作られていますが、一般のフォルダもクイックアクセスにピン留めすることができます。それにはフォルダを選択して、右クリックメニューから「クイックアクセスにピン留めする」をクリックします。
下図は「C:ドライブ」~「ユーザー」とたどり、「個人ユーザー名 (user)」をクイックアクセスにピン留めしてみました。逆に、クイックアクセスから削除するには、そのフォルダを選択して右クリック、「クイックアクセスからピン留めを外す」をクリックします。クイックアクセスするフォルダの階層の深さに制限はありません。
■「リボン」がなくなり 簡単なメニューに
従来のリボン表示がなくなり、切り取り・コピー・貼り付け・3点マーク などの簡単なメニューに変わり、かつ フォルダの右クリックメニューがより詳細になりました。
上図「ホーム」画面の「お気に入り」に、ファイルを追加することができます。任意の「ファイル」を右クリック ~「お気に入りに追加」をクリックします。
また、「最近使用した項目」にファイルが自動追加されます。これがイヤなら そのフォルダを開いて、画面右上にある「3点マーク」から「オプション」を選択します。下図「オプション」画面で、「プライバシー」の「最近使用したファイルを表示する」「頻繁に使用されるファイルを表示する」のチェックを外します。
ならば、デスクトップにデータフォルダのショートカットを作ることを考えましょう。任意の階層に「松愛会」というフォルダを作ったとします。この「松愛会」のショートカットをデスクトップに作る方法を紹介します。同じ方法でデータファイルもショートカット化することができます。
Windows11で具体的な手順を示します。「松愛会」フォルダ右クリック ~下方の「その他のオプションを確認」をクリック ~2ページ目に移り「送る」をクリック
~「デスクトップ(ショートカットを作成)」をクリックします。これでデスクトップにショートカットができました。
<フォルダ管理のまとめ>
参考までに、私が心がけているフォルダの管理方法を次に記します。
・よく使うアプリはショートカット化してデスクトップにおく。
・よく使うデータフォルダも ショートカット化してデスクトップにおく。
・次によく使うよく使うデータフォルダは クイックアクセスにピン留めする。
・タスクバーにはアプリはおかず 開いているアプリの表示場所にする。
・エクスプローラの操作は左ペインは C:ドライブに固定 右ペインで下位フォルダを探す。
下図は私のPC Windows11 のデスクトップです。よく使うデータフォルダは ショートカット化し、テンポラリーなフォルダやファイルはショートカット化しません。「user」フォルダにある「松愛会」フォルダは、ショートカットにしてデスクトップにおきました。
デスクトップ下段のタスクバーにはアプリ(但しエクスプローラを除く)をおかず、開いているアプリの表示場所として使うのが分かりやすい。タスクバーにアプリがあれば、右クリック~「タスクバーからピン留めを外す」をクリックします。改めて「スタート」~「すべてのアプリ」からそのアプリをデスクトップにドラッグしましょう。このアプリはショートカット化されています。
通常の PC操作はデスクトップにあるアイコンのダブルクリックから始めます。デスクトップにないフォルダやファイルは、エクスプローラから探しましょう。下図は「C:ドライブ」もショートカット化していますが、ダブルクリックでタスクバーにあるエクスプローラが立ち上がります。
なお、OneDriveは非同期(無効)に設定しています。