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スキャナの解像度と使い方

(2005年07月03日)

 今どきの一般的なスキャナの解像度は、1200~2400 dpi 程度の分解能力を持っています。写真などをスキャンする場合、まず解像度dpi を設定 しなければ先に進めません。スキャナの持つ大きな解像度(分解能力)につられて、つい大きな解像度でスキャンしてしまいがちです。あるいは、あまり考えずメーカーの推奨値(デフォルト値)のままでスキャンすることも多いでしょう。

 ディスプレイやプリンタの画像品質は、それぞれが持つ物理的な能力で決まりますから、目的にあった解像度でスキャンすることが大切です。スキャンするときの「解像度設定」の意味を理解して、都度、意識して最適な解像度に設定しましょう。先回、次のように言いました。思い出してください。
 「一般のディスプレイの表示能力は、全ドット数100万ドット、解像度100 dpi 程度ですから、この値を記憶しておくと、スキャナやデジカメの基本設定をするときに迷うことはありません」

 まず、ディスプレイに表示する目的でスキャンする場合を考えます。
 ディスプレイの表示能力は解像度100dpi 程度ですから、原画と同じくらいの大きさの画像が欲しい場合には、100dpi 程度の解像度でスキャンします。
 また、原画の2倍の大きさの画像を得たいなら、100dpi ×1.4(2の平方根)の解像度でスキャンします。同様に4倍の場合は、100dpi ×2(4の平方根)の解像度にします。むやみに大きな解像度でスキャンしても、ディスプレイに表示するのが目的なら、大きな画像になるだけで表示画質には関係しません。 

 次に、プリンタで写真を印刷する目的でスキャンする場合を考えます。
 まず、プリンタの持つ印刷能力(解像度)について知らなければなりませんが、結論のみいうと、250~350dpi 程度です。ですから、一般的なインクジェットプリンタでカラー写真を印刷する目的では、250~350dpi 程度の解像度でスキャンすると、ほぼ原画と同じくらいの大きさに印刷するのに適度な画像データが得られます。



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