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解像度の単位はdpi(dots per inch)や、ppi(pixels per inch)で表します。dpi
は1インチ(25.4mm)の中にドット(点)がいくつあるか、ppi
は1インチの中にいくつのピクセル(画素)があるか、を表します。
ドットとピクセルは同義に使われることもありますが、ドット(dot)はもともと色の情報を含まない「点」を意味し、ピクセル(pixel)は
pix(pic=写真の意の複数形)+element(素子)の造語であるように、カラー画像の単位はピクセルと称するのが正確でしょう。実際、画像データを扱うときにppi
が使われ、ディスプレイ、スキャナ、プリンタなど機器の能力を表すのに dpi が使われることが多いようです。
ここで一般のディスプレイの解像度、800×600、1024×768、1280×1024
の全ドット数を計算してみます。それぞれは、480,000、786,432、1,310,720
ドットとなりますが、丸めて約100万ドットと記憶しましょう。
すなわち、ディスプレイの表示能力は
全ドット数100万ドット、解像度100 dpi
程度ということになりますから、この値を記憶しておくと、スキャナやデジカメの基本設定をするときにも迷うことはありません。
(注1)写真の拡大・縮小表示
写真をディスプレイに最も自然に表示するには、写真の画素数とディスプレイのドット数を1:1 に対応させることです。Internet Explorer
やOutlook Express などでは1:1 に表示され、画像の拡大・縮小表示はできません。
ただ、ワープロのWORDや画像ビューワなど、拡大・縮小表示が可能なアプリケーションもありますが、これは見かけだけでデータそのものは変化しません。また、Photoshop
Elements、JTrim などの画像処理ソフトでは、画像を拡大・縮小して表示するだけでなく、実際にデータサイズを変更することもできます。
(注2)機器のドット数と画素数の対応
プリンタで印刷する場合は、ドット数と画素数の対応が 1:1にはなりませんので注意が必要です。ディスプレイやスキャナといった連続階調の機器の場合は、画素とドットでは1:1で対応するのに対して、インクジェットプリンタのような面積階調の機器では、1画素に対して複数ドットの対応 となります。