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一般に「ドライブ」といえば「車の運転」や「車でのお出かけ」をイメージします。ただ、PCでは フロッピーディスク (Floppy Disk)
やハードディスク(Hard Disk)などの外部記憶装置を駆動(Drive)してデータの読み出しや書き込みをする機器の総称です。一般にFDD(Floppy Disk Drive) 、 HDD(Hard Disk Drive)、光学ドライブ(CD/DVD/BD)などと呼ばれます。
昨今ではフロッピーディスクは過去のものとなりましたが、ハードディスク(HDD)とそれに代わる SSD(Solid State Drive)、CD/DVD/BDなどの光学ドライブ、USBメモリなど様々な種類があり、パソコンに接続すると「C:ドライブ」「D:ドライブ」といった名前で区別されます。最近注目のSSDはフラッシュメモリと呼ばれる半導体であり、動く(駆動する)部分はありませんが「ドライブ」と呼ばれています。
今回はPCのドライブをチョッと深く考えてみることにします。
(注)diskとdisc: もともとdiskはアメリカ英語、discはギリス英語の表記ですが、PCの世界では通常 磁気メディア:disk、光学メディア:disc のように使い分けているようです。
<ドライブ文字とボリュームラベル>
これら多くのドライブの名前と、それに続く「C:」「D:」などの記号について考えてみます。これら「C:」「D:」などの英文字は、ドライブ文字 あるいはドライブレター(Drive Letter)と呼ばれます。
ドライブ文字はその名の通り「ドライブに割り当てるアルファベット」です。基本的にはアルファベットのCから順に各ドライブに割り当てられ、特にWindowsのシステムを格納するドライブは「C:」に指定され、単にCドライブ、システムドライブなどとも呼ばれます。「A:」と「B:」は古くはフロッピーディスクのドライブ文字として使われましたが、今では空き番になっています。
さて、近頃は着脱可能なメモリとして、大容量のUSBメモリを1台のPC に何個も使うことが多くなりました。こうなると各USBメモリをドライブ文字で使い分けることが難しくなります。
<ボリュームの本質>
前項では「BD-REドライブ(D:)HPB14CD1」を外してボリュームラベルの話をしてきました。こんなCD/DVD/BDなどメディアの読み書きをするドライブでは、ドライブ文字「D:」の左側の「BD-REドライブ」と、右側の「HPB14CD1」の文字列がボリュームラベルになります。
このドライブ文字の右側のボリュームラベルはディスク作成時に設定し、後からユーザは変更することはできません。ちなみに、この「HPB14CD1」は「ホームページビルダー
Ver.14のCD 1枚目」という意味を込めて、JustSystem がCD作成時に独自に付けたボリュームラベルです。また、このボリュームラベルはディスクがドライブに挿入されていないときは表示されません。
<ボリュームとファイルシステム>
下図は私のPCの記憶媒体であるディスクの詳細を表示しています。デスクトップの「PC」アイコンを右クリック~「管理」~「コンピュータの管理」~「ディスクの管理」で現れる図です。
上図の上半分はOSから見て独立した記憶媒体である「Volume」を基準にして、6つのVolume に分けて表示しています。その3つ右のファイルシステム(File System)は、SSDの「ローカルディスク(C:)」と外付けHDDの「IO-DATA(K:)」が「NTFS」、USBメモリのそれは「FAT32」であることを確認しておきましょう。
上図の下半分は物理的な構成である 4つのドライブを示しています。私のPCの外部記憶装置は256GBのSSDですが、これは「ディスク0」として表示され、「ローカルディスク(C:)」「EFIシステム」「回復」の3つのパーティションに分かれています。
このファイルシステムとは、OSがディスクにファイルを保存し管理する仕組みです。OS が対応していないディスクが接続されると、フォーマットを求めるメッセージが出ます。
NTFS は大容量で信頼性が求められるHDDやSSDに適用され、FAT32 はUSBメモリなど小容量で簡易なディスクに使用されます。