Webページ作成に便利なフリーのWebページ作の補助ツール「縮小専用」を紹介します。Webページ作成の仲間では「縮専」と通称される人気ソフトです。縮専のウィンドウに画像をドラッグ&ドロップするだけで、指定した画素数にあっという間に縮小することができます。自PC内のフォルダにある画像を、複数個一括で縮小できるのが特徴です。
デジカメ写真のファイル拡張子「JPG」を、一括して小文字「jpg」に変換もしてくれます。
<縮専の基本の使い方>
「
縮小専用」は複数個の画像を一括縮小するソフトとして、XP時代から継続して一番人気を保っています。操作は画像をまとめてウィンドウにドラッグ&ドロップするだけで、画像の縦横比を保ったまま指定サイズに縮小します。
右図は「縮小専用」の画面です。使い方は1つまたは複数の画像ファイルを、右下のウィンドウにドラッグ&ドロップするだけです。ただし、保存の拡張子は
「.jpg」のみです。
変換する画素数は指定サイズの『
内接』に、縦横比を保ったまま収められます。例えば、「640×640」を指定して「800×600」の画像をドラッグ&ドロップすると、横縦比
4:3の「640×480」に縮小されます。
また、上図の「0×0」のところは、任意の画素数の設定ができます。
<細かい使い方のポイント>
- 「オプション」の「画像くっきり(鮮鋭化)」は、サムネールなど小さい写真がぼやけるのを防ぐ、アンシャープマスクをかけます。一般にはこのチェックは外します。
- 画像の変換方法は「Jpeg量子化率」(一般にいうJpeg圧縮率)を選択し、値はデフォルトの 92 のままでOKです。「オプション」はここだけチェックしましょう。
- 変換後の処理は「フォルダを作ってその中に保存」を選択するのがいいでしょう。元画像と同じフォルダ内に新しいフォルダ「resized」を作って、その中に変換後の画像を保存してくれます。
- 一般にデジカメ写真のファイル拡張子は半角英字の大文字「JPG」が付けられていますが、ついでに半角英字の小文字「jpg」に変換してくれます。
- この処理をすると「Exif」データが削除されるようです。デジカメ写真では Exifと呼ばれる、カメラの設定や撮影日時などの情報も記録されています。一般には便利な情報ですが、写真をWebページに載せるとこんな個人情報が漏れてしまう危険性もあります。これがなくなるので、安心が確保される上にファイル容量が少し軽くなります。
<縮小後の画素数のチェックと修正>
フォルダにある複数個の画像を「600×450」に修正したとします。「縮専」は便利な縮小ソフトですが、残念ながら画素数が「600×449」になることが数%ぐらいあります。実は、全画像で正しく「600×450」でなければ、スマホ表示でうまく表示できないことが分かっています。フォルダにある「600×449」の画像は探し出して、「600×450」に修正しなければなりません。
◇600×449 の画像を探す
下図は縮専で縮小したファイルが入ったフォルダを開いた図です。ここで画像を順次選択すると、右ペインに「600×450」や「600×449」が表示されて画素数を確認できます。画像数が多くても
1~2分ですべて終わります。ここで「600×449」があれば 、その画像は JTrimで画素数を修正します。
ただ、このためには下図で前以て設定が必要です。「表示」タブ~「ペイン」グループで「
詳細ウインドウ」を選択しておくことが必要です。
◇縦画素数 449→500 に修正する
フォルダ内すべての画像の画素数のチェックが終わったとします。見つけた縦「449」の画像を1つずつJTrimで開き、「イメージ」~「リサイズ」または「リサイズ」ボタンを押します。
右図で「
縦横の比率を保持する」の左にあるチェックを外して、縦を「449→500」に修正して「OK」、最後に上書き保存して終わりです。