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WordPressのページを一から作ってみた-後編

(2020年02月12日)

 前編はWordPressでページを作るための準備についての話でした。後編では教本を見ながら実際にページを作り、その経緯をたどります。最後に、今までネットを検索してWordPressの概要を見てきたこと、ここで実際にページを作って経験したことを併せて、<WordPressをネットで見てページを作って分かったこと>にまとめてみました。

<テーマとプラグインを有効化>
 さくらインターネットのコントロールパネルの「クイックインストール」からWordPressをインストールすると、すでにいくつかのテーマとプラグインがインストールされています。ここでは教本で使っているテーマの「Lightning」と、プラグインは一つだけ「VK All in One Expantion Unit」(略称 ExUnit)を有効化して使いました。
 テーマとプラグインに関して、私を含めて何の知識もない初心者にとっては、教本に採用しているテーマとプラグイン以外を選択する余地はありません。調べてみると、このテーマとプラグインはともに教本の著者が経営するベクトル社製で、日本ではかなり人気製品のようです。そしてテーマ Lightning を無料で提供していますが、その上級製品で有料の LightningProと、その他 WordPress 関連の製品を多く開発販売しているようです。

<教本に沿ってページを作ろうとしたが・・・>
 教本の内容は次に列記すような実用的なページ作りの説明が続きます。教本はWordPress の仕組みについては基本の基本しか触れていません。入門書としてはページ作成の手順を羅列するしかないかもしれません。私はこの内容の主立った項目を操作してみました。
 この教本の内容を下記に列挙します。
・サイトのロゴ画像を設定する
・サイトのイメージに合ったキーカラーを設定する
・サイトの顔となるヘッダー画像(スライドショー)を設定する
・フッターに経営する店や会社の連絡先を掲載する
・WordPressのページには「固定」と「投稿ページ」がある
・投稿ページの公開・修正・削除をする
・文字の装飾やリンクの設定をしてみる
・投稿をカテゴリに分けてみる
・YouTubeの動画を掲載する
・アイキャッチ画像を設定する
・常時掲載する情報を固定ページにする
・ライブラリーに画像をアップロードする
・トップメニューを作る
・ウィジェットを組み合わせてサイドバーを作る
・プラグインを追加する
・問い合わせフォームを作成する
・SEO(Search Engine Optimization)対策をしよう
・ソーシャルメディアと連携しよう
・定期的なバックアップをしよう

<超簡単な WordPress のページはできた>
 教本の手順に従ってページを作ってみましたが、形式だけの内容のないものになってしまいました。WordPressページは目的に沿うようにカスタマイズして、初めてユーザに分かりやすい使いやすいページになるということは、私の少ない経験からも理解できました。

 さて、私が特に学びたかったのは WordPressのカスタマイズでしたが、これが難しく中途半端に終わってしまいました。WordPressのカスタマイズの手段としては次の3つの方法があるようです。
・管理画面の「外観」でカスタマイズする
・CSSを追加する
・phpを変更する

 CSSはWordPressに元々あるCSSとの整合性もあるので、簡単には使えません。また、私はphpをまったく知りません。右図に示す管理画面の「外観メニューからのみのカスタマイズしかできませんでした。それもあまり理解できないまま終わりました。
 私は教本通りテーマは Lightning、プラグインは ExUnit を採用しましたが、それぞれに固有の専門用語がありこれが覚えられません。その用語説明はネット上にしかなく、しかもWordPress に詳しい人向けのようで私にはほぼ理解できませんでした。
 曲がりなりにも、私が一から作ったWordPressページを下図に示します。うれしいことに、これをスマホで見るとちゃんと見やすい表示がされています。WordPressは元々レスポンシブWebデザイン対応 がされており、これは WordPressの大きな特長になっています。


<WordPressをネットで見てページを作って分かったこと>

◇ 初心者がWebページを作るには WordPressはムリです
 私は80歳を過ぎてWordPressページ作りに挑戦してみましたが、中途半端なものしかできませんでした。従来の html&CSSによるホームページを、20年前から作り続けてきた経験は、全く役立ちません。WordPressによるページの作り方は html&CSSによるそれとまったく異なります。
 WordPressはテーマやプラグインを作った人が考えた作成手順に従うしかありません。この手順に特に論理性があるわけではなく、ひたすら覚えるしかありません。特に、カスタマイズを扱える人は若くて頭の柔軟な人、その道のプロを目指す人にだけに可能のような気がします。
 WordPressで一からページを作る難しさを十分実感しました。初心者がWebページを一から作るにはWordPress はムリです。初心者が html&CSSによってホームページを作るのは難しいといわれますが、WordPressに比べると html&CSS による方がはるかに容易です。
 ただ、次項に記すように十分カスタマイズされたWordPress では、初心者でもページの投稿や運用がきわめて容易になり、この点がWordPressの最大の特徴といえるでしょう。

◇ WordPressは個人商店や中小企業のページにむいている
 WordPressは単にインストールするだけでは使いやすいCMSにはなりませんが、WordPressページは今やWebページ全体の30%を占めていますし、日本には 5,000社を超えるWordPressのカスタマイズ会社があるといわれています。
 ネットでWebページを眺めてみると、個人商店や中小企業が専門のIT会社にカスタマイズを依頼したとみられるWordPressページが目につきます。個人商店や中小企業がWordPressページを採用するのは、必要費用が初回のカスタマイズ費だけにとどまり、その後はページの投稿や変更などの運用は初心者でも可能ですから費用は殆ど発生しません。
 また、IT関連の技術説明のページもWordPressページが多く見られます。IT技術者は専門技術を持っているので自身でWordPressをカスタマイズできます。このようにページの運営経費が安価になることが、従来のホームページ作成法に比べて、WordPressページ拡大する大きな原動力になったといえるのでしょう。
 一方、ページの完成度というかユーザへの訴求力でいえば、従来の html&CSSによるページの方が圧倒的に勝っていることは実感できます。ページ内容の大きさ深さからいっても、大企業や大組織のページは今も html&CSSによって作られているのはごく自然といえるのでしょう。

◇ WordPressのカスタマイズ業界はかなり大きい?
 WordPressはインストールした後は必ず専門業者によるカスタマイズが必要になります。教本に記されている著者のプロフィールを見ると、3人ともWordPressに関連した業務が日常の仕事のようです。特に、メインの著者はテーマ Lightning やプラグイン ExUnit を開発したベクトル社の社長です。
 WordPressをカスタマイズする会社が5,000社あるとすると、WordPressを業務にしている人は万を超える計算になります。WordPressのカスタマイズは、かなり大きな業界であることが実感できます。WordPressが今やCMSのデファクトスタンダードとしての地位を確立しているのも頷けます。

◇ WordPressのバージョンに注意が必要です
1.WordPress 5.0 からエディタが「ブロックエディタ」になっています。
 教本のWordPressのバージョンは4.7.1でしたが、現在のバージョンは5.3.2です。今までまったく経験したことのないエディタなので調べてみると、バージョン5.0 からデフォルトでブロックエディタに変わっていました。ただ、多くの利用者にとって不評のようです。
 今回は従来の「クラシックエディタ」をダウンロードして使いました。クラシックエディタは「ビジュアル」と「テキスト」モードを切り替えて使うようになっており、使い慣れたホームページビルダーのそれとほぼ同じものでした。

2.プラグイン ExUnit もバージョンに注意が必要です。
 プラグイン ExUnit を有効化しようとしたときのことです。「注意: このプラグインは現在使用中のWordPressバージョンではテストされていません」というメッセージが出たのですがその意味が分かりません。
 しかし、とにかく有効化してみるとうまく使えました。調べると ExUnit の最新バージョンは9.9.0.0ですが、有効化されたバージョンは9.8.3.0でした。勝手に1つ前のテスト済みのバージョンがインストールされたようでした。

◇ 独自ドメインの利用は難しい!
 多くのWordPressの教本では本格的なページを作るときは独自ドメインを取得して、ページのURLにそのドメインを使用することを勧めています。ただ、独自ドメインの取得はネームサーバ(DNS)の設定と管理が難しく、また使用期間中は費用も発生します。
 ドメインの取得価格は .comや.net は800円/年ほど、.jp は3000円/年ほどの費用が発生します。今回は単に勉強のためですから、無料のさくらドメイン「yytomy.sakura.ne.jp」を使いました。

― 後編の終わり ―


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