家にいるときPCで見ていたWebページの続きを、電車で移動中にスマホでも見たいと思うことがあるでしょう。逆に、スマホのWebページ内容を、PCの大きい画面で見たいこともあります。PCとスマホでGoogle
Chromeを「同期」しておくと、双方のブックマークが常に同じになるので、双方ですぐに同じページを見ることができます。
この同期は双方向ですから、Chrome のWeb ページをPCのブックマークに登録すればスマホに反映し、スマホのブックマークに登録するとPCに反映されます。テレビ画面や印刷物にある
QRコードをスマホで撮ってブックマークに登録すれば、大きく見やすいPC画面でゆっくり見ることもできます。
ここではこの「同期」の設定手順を示します。下記記述はOSのバージョンで、Windows10とAndroid11(arrows We F-51B)で確認しています。
<Google Chrome のインストール>
Googleのブラウザ「Chrome」は Androidスマホには標準で搭載されていますが、PCには搭載されていません。PCには Google
Chrome を外からダウンロードとインストールしてください。
Chromeを初めてダウンロードしてインストールするときには、Googleアカウントのログインが要求されます。すでにAndroidスマホをお持ちなら、その Googleアカウントを使うと後々何かと便利です。
ここでGoogleアカウントの意味をまとめておきます。
Googleのアプリのデータはクラウド上に保存される仕組みになっています。従って、
下図 に示すように各種アプリに同じGoogleアカウントでログインすれば、スマホやPCなど異なる機器間でデータを共通で利用することができます。ChromeはGoogleアカウントなしでも利用は可能ですが、Googleアカウントでログインすることで、パスワードやブックマークなどの環境を同期できるようになります。

PCとスマホのChromeに
同期の設定をしておくと便利なことが沢山あります。次項と次々項でPC側とスマホ側で「同期設定」の手順を示します。この設定は1回のみでOKです。その後は、双方のアプリに同じ
Googleアカウントでログインするだけで、双方のブラウザ Chromeは完全に同期することになります。
<PC側でChromeの同期設定>
同期設定は下図左のChrome画面右上のマウスで示す「プロファイル」アイコンをクリックし、マウスの下に現れる小画面で「同期を有効にする」をクリックします。下図右でGoogleアカウントのメールアドレスを入力して「次へ」を押します。

下図左でGoogleアカウントのパスワードを入力して「次へ」を押します。下図右の「同期を有効にしますか?」の画面で「有効にする」を押します。以上でPC側の同期設定は終わりです。
<Androidスマホ側でChromeの同期設定>
AndroidスマホのブラウザはChromeですから、その同期設定は簡単です。その手順を簡単に示します。iPhoneの場合はChromeをインストールすればOKです。
・スマホトップ画面の「設定」をタップします
・「パスワードとアカウント」をタップします
・「アプリデータを自動的に同期する」で スイッチを「ON」にします
以上で同期の設定は、PCとスマホともにすべて終了しました。
<ブックマークへの登録とその見方>
Webページを登録する場所をEdgeでは「お気に入り」といいますが、Chrome では「ブックマーク」といいます。まず、スマホでブックマークに登録する手順を紹介します。
下図左のようにChromeで見たいWebページを表示します。このページの右上の「3点マーク」をタップし、次に現れる下図右の上段にある「白い星マーク」をクリックするだけです。

ここで、ブックマークに登録した結果を覗いてみましょう。スマホの「3点マーク」~「ブックマーク」~「モバイルのブックマーク」と順次タップすると、下図左の最下段に上図のWebページのURLが登録されているのが見えます。この時点のPC側の「ブックマーク」を下図右に示します。双方のブックマークが完全に一致していることが確認できます。
PC側でブックマークを見るには、Chromeを開いて下図右の上段にある「サイドパネル」アイコンから見ることができます。このサイドパネルは最近使えるようになりました。
<スマホで撮ったQRコードの内容をPCで見る>
近頃テレビ画面や印刷物でWebページを
QRコード にしたものを読み取って、そのURLからWebページを見ることが多くなりました。QRコードにスマホのカメラをかざすと黄色の枠線が QRコードを囲み、これを自動的に読み取って画面上端にそのURLを表示します。
PCとスマホで同期の設定をしておくと、そのURLをスマホのブックマークに登録すれば、PC側のブックマークからそのWebページを大きくゆっくり見ることもできます。画面が小さいスマホ画面より、画面の大きいPCで見るこんな利用法も便利かと思います。
(参考)PCでQRコードをスキャンする法(2023.7.1 追記)
Microsoftは 2022年7月頃に、Windows PCの「カメラ」アプリに「QRコードスキャン」の機能を追加しています。PCの「スタート」ボタンで表示されるアプリ一覧から、「カメラ」アプリをクリックすると下図が表示されます。下図右方の「バーコード」をクリックし、紙に印刷した
QRコードをかざします。黄色の枠線は出ませんが、その直下にURLが表示されるのでクリックすると、そのWebページが表示されます。
下図右方の「バーコード」の表示が気になりますが、「QRコード」もちゃんと認識します。ちなみに、この「カメラ」アプリは写真や動画の撮影にも対応しています。
<同期する内容を管理>
同期する内容にはブックマークの外にいくつかありますが、既定値はすべての項目が「同期」になっています。取り敢えず、このままにしておいていいでしょう。必要に応じて、項目ごとに同期のオン/オフを設定することもできます。
PCではChromeを開き、「3点マーク」~「設定」~「同期とGoogleサービス」~「同期する内容の管理」と続けてクリックしてください。既定値は「すべてを同期する」になっています。AndroidスマホでもChromeを開き、「3点マーク」~「設定」~「Googleの設定」~「同期
オン」と続けてタップしてください。スマホでも既定値は「すべてを同期する」になっています。