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メールの送信方式とセキュリティ

(2002年12月06日)

 相手にメールを送る際の送信方式、すなわち「HTML形式」や「テキスト形式」ついて、目や耳に触れる機会が増えました。そして多くの人が意識するようになりましたが、改めてメールの送信方式についてセキュリティ面からも学ぶことにします。

<メールの送信方式>
 パソコンのメールには「HTML形式」と「テキスト形式」という2つの送信方式があります。メールの送信方式を郵便ハガキに例えると、HTML形式は絵や写真などが入った絵ハガキ、テキスト形式は文字だけの普通のハガキということになります。「テキスト」とは、英字、数字、ひらがな、カタカナ、漢字などの文字情報をいい、テキスト形式のメールとは、文字のみの普通のメールのことです。
 このテキストという用語について、少し技術的な説明をします。メールを含めてコンピュータでいう「テキスト」とは、文字を「1,0」で組み合わせて2進数でコード化したものです。具体的な例でいえば、「半角 A」は 7ビットのASCII コードで「100 0001」と決められています。
 さらに言えば、テキスト形式のメールはすべてASCII コードと同じ 7ビットコードに変換 して送信し、受信側で元の内容に逆変換するする仕組みになっています。ただ、メールを操作する人は何も考える必要はありません。メール自身がそうしてくれます。
 また、「HTML」とは「Hyper Text Markup Language」の略で、これはホームページを記述する言語で、ホームページは全てこの「HTML」で書かれています。つまりHTML形式のメールにするということは、メール本文をホームページと同じイメージにすることです。

 さて、このいずれの形式を使うのがいいかの議論です。古くからテキストベースの電子メールに慣れ親しんでいるユーザーほど、HTMLメールを敬遠する傾向が強いようです。その一番の理由は、テキストだけでも十分意思疎通ができるのに、余計な装飾などで無用なトラフィックやディスク領域の占有を招くから、というところでしょう。実際に、不特定多数のユーザーが参加するML(メーリングリスト)では、ほとんどの場合においてHTMLメールが禁止されています。
 さらに、より大事な問題として、HTML形式のメールが送られてきた場合には、メールソフトに内蔵するHTMLをWebページに変換するエンジン(プログラム)を用いてページを表示します。この変換エンジンにはたびたび致命的な脆弱性(セキュリティホール)が見つかっており、メールを見るだけ(プレビューするだけ)でウィルスの被害にあうなどの危険性もあります。

<テキスト形式に設定変更>(2018.1.26 改定)
 Windows10になってからは多くの人が Outlook を使うようになってきました。そして私に来るメールの5割ぐらいは、HTML形式のメールです。企業からの広告メールは、余り歓迎はしませんがHTML形式のきれいなものが多いですね。
 Outlook のメール送信方式の既定値が、HTML形式となっていることに気が付かず、既定値のままで使っている人が多いようです。特にその必要がなければ、テキスト形式での使用をお奨めします。普通のメールはHTML形式にする必要はなく、テキスト形式の文字だけの文章で十分ですから、一般にはテキスト形式で送信することをお奨めします。メールを使用するときの、エティケットでもあるような気がします。
 ここで「Outlook 2016」において、既定値を「テキスト形式」に設定変更する方法を説明します。こんな設定をするには、メニューの「ファイル」~「オプション」~「メール」から始めます。下図の「メッセージの作成」~「メッセージの編集設定を変更します」から、「テキスト形式」を指定して、最後に右下の「OK」ボタンを押すことを忘れないでください。



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