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確定申告の現状分析をしました

(2024年02月14日)

 国税庁がまとめた2022年(令和4年)分の確定申告の状況を e-Taxに焦点を当てて分析してみました。参考にした資料は「令和4年分の所得税等の確定申告状況について」です。国税庁の確定申告の最終報告書は申告期間を過ぎて約1年後に出るようで、この資料の日付は令和5年5月で報告書としては最新のものです。
 e-Taxは2004年(平成16年)に運用が始まり、2019年(平成31年・令和元年)にマイナンバーカード方式が導入され、さらに2021年(令和3年)から「スマホによるQRコード認証」が始まり e-Taxはずいぶん容易になりました。2022年(令和4年)現在で、国税庁お奨めの自宅からの e-Taxは 387万人であるのに対して、未だ書面で提出する人は 800万人にのぼっています。


<令和4年分の確定申告状況の分析>
 令和4年分の確定申告状況の分析を、国税庁の参考資料の「トピックス」と、次項<自宅等からの e-Tax利用状況>を見ながら分析しました。

<自宅等からの e-Tax利用状況>
 自宅等からのe-Tax利用による所得税等の申告書の提出人員は 1,076万人、自宅からID・パスワード方式の送信は 171万人、国税庁お奨めの自宅から e-Taxは 387万人です。


<書面提出者800万人の解析>
 全 e-Tax利用者数 1,495万人のうち、自宅から国税庁お奨めのe-Taxで申告した人は 387万人ですが、自宅からe-Taxでも ID・パスワード方式の人が 179万人いることを考えてみます。この ID・パスワード方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応ということでしたが、税務署は少しでも e-Tax人数を増やしたいために、既にマイナンバーカードを取得した人にもこの方式を許可しています。
 ID・パスワード方式で申告するには、所管税務署に行って認可を受ける必要があります。職員の対面による厳格な本人確認のうえ、ID(利用者識別番号)とパスワード(暗証番号)を取得します。この方式は 国のコンピュータにログインして、計算や送信までするので、e-Tax申告ということになります。

 一方、書面で提出した人 800万人のうち「印刷して提出」と「手書きで提出」の人は、ほぼ半々のそれぞれ 400万人です。「印刷して提出」する 400万人は国のコンピュータにログインせずに計算のみ行うので、結果をネットで送ることができず、用紙に印刷して届けるしかありません。この「印刷して提出」する人は、わずか 2~3分のコンピュータのログイン操作を覚えるだけで、国税庁お奨めの e-Taxになれるのに残念です。
 申告書の作成時間は ID・パスワード方式とほぼ同じですが、用紙で受け取ると税務署職員にとっては、用紙を1枚ずつ「OCR(光学文字認識)」で読み取って電子化する作業が待っています。e-Taxが始まって約20年も経ちましたが、お奨めの e-Taxで申告する人はまだ 387万人に過ぎません。「印刷して提出」する人が国のコンピュータにログインする操作を習得するだけで、国税庁お奨めの e-Taxで申告する人が一挙に倍増します。
 国はこんな内部事情を喧伝していませんが、e-Tax化の本質はこのOCR操作という単純な手作業をなくすことにあります。表向きは e-Tax化するとこんなメリットがありますと言っていますが、国は優秀な国家公務員にもっと前向きな仕事をさせたいのです。ちなみに、全国には約 5万6千人の税務職員がいるようです。


<参考になる国税庁のホームページ>
 「確定申告書等作成コーナーから e-Tax」のネット上の解説書は下記3つがあります。
確定申告書等作成コーナー ご利用ガイド(パソコン版)
確定申告書等作成コーナー ご利用ガイド(スマホ版)
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